VDT症候群は何科を受診すべき?診断や治療をしてくれる病院
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現代人に多いといわれるVDT症候群。
症状の悪化を感じて、病院への受診を検討する人も多いでしょう。
しかし、いくつもの症状が発症しているVDT症候群の場合、何科を受診すればよいか分かりにくいですよね。
そこで、記事ではVDT症候群を専門領域とする科をお伝えします。
また、VDT症候群の診断をしてくれる専門医のいるオススメの病院についてもご紹介していますので、受診を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
VDT症候群は何科を受診すればいい?
パソコンの長時間利用に代表される現代人の病気「VDT症候群」。
目の疲れ・痛みにはじまり、頭痛やめまい、肩や首の痛み、抑うつ症状など、そのままにしておくのは危険な病気です。
「もしかしてVDT症候群かも?」
「病院で正しい治療をしてほしい」
と思っている人は意外と多いですが、その症状の幅広さから、何科を受診すればいいのか分からず、なかなか病院へ行けない人も多いのではないでしょうか?
症状が悪化すると重度のうつ病にまで発展することがあります。
症状を甘くみず、正しい診断をしてくれる病院を受診しましょう。
VDT症候群の専門医
VDT症候群は眼科の専門領域とされています。
ドライアイの1病型に分類されているためです。
VDT症候群かも?と思ったら、まずは眼科を受診してみましょう。
症状によって、たらい回しにされることも?
VDT症候群については、「病院をいくつもたらい回しにされた」という人が少なくありません。
理由は、その症状の幅広さです。
最初に眼科を受診しても、診断はただのドライアイ…
肩凝りや首が痛いんですが…というと、整形外科へ行ってみては?と言われたり、頭痛がひどくて…というと、脳神経外科へ行ってみては?と言われたり、うつのうような感じなんです…というと、心療内科が専門ですね、と言われたり。
私はVDT症候群って診断されればそれでいいのに!
どうしてどこの科でも、微妙な診断しかしてくれないの!?
行ってる病院が悪いの!?それとも、本当に私はVDT症候群じゃないの!?
と、パニックを引き起こしそうになります。
実は、これはこれで仕方がないのです。
VDT症候群というのは、眼科の専門領域といいつつも、体全体の症状の集合体のようなものです。
また、VDT症候群を治す特効薬があるわけでもありません。
そのため、1つ1つの症状について対処療法をほどこしていくことになります。
あなたが感じる症状が、目が中心であれば眼科で事足りるかもしれませんが、それ以外の症状がひどい場合には、他の科の診察を紹介されるのは、至極普通のことなんです。
このことを理解したうえで、病院を受診してもらいたいと思います。
症状別の受診先とは?
まずは眼科を受診することをおすすめしますが、気になる症状によっては違う科を受診したほうがよい場合もあります。
▼眼科を受診したほうがいい症状
・ドライアイ
・眼精疲労
・目の症状に加えて、頭痛か吐き気
・その他、VDT症候群の可能性が高いと感じる
▼整形外科を受診したほうがいい症状
・肩、首、背中の痛み
▼神経内科を受診したほうがいい症状
・ひどい頭痛
▼心療内科を受診したほうがいい症状
・動悸
・めまい
・吐き気
・その他、精神的な症状
ただし、上記でご紹介した眼科以外の科では、「VDT症候群」という診断をもらえない可能性が高いことをご理解ください。
VDT症候群と診断されても…
一般的に、VDT関連疾患は治りにくく、治療に時間がかかるのが特徴です。
VDT症候群が発症している部位・原因に対して、症状が緩和するような対処療法をしていくしかありません。
これは、どの病院を受診しても同じです。
そのため、眼科での診断がドライアイだった場合、「目薬を処方されただけだった…」「VDT症候群の治療をしてもらえなかった…」と落胆する人がいます。
確かに診断結果はVDT症候群ではありませんが、間違った治療法ではありません。
むしろ、ドライアイはVDT症候群の元凶といっても過言ではありませんから、ドライアイへの治療をしながら様子を見るのは最善の治療方法ともいえるでしょう。
ドライアイはよく聞くことから軽んじられる傾向がありますが、目が傷つきやすいドライアイの状態を放置しておくと、眼精疲労を引き起こすだけでなく、そこから肩こり・頭痛・吐き気・めまい・うつ病と負のスパイラルへ入っていく可能性が高いです。
VDT症候群への治療法は、症状により様々ですが、下記のような対処療法が一般的です。
病院へ高い期待を抱くのではなく、こういう治療方法が一般的なんだ、ということを理解しておきましょう。
▼眼の症状が悪い【眼科】
・目薬の点眼(ビタミン剤、調節機能改善薬、ヒアルロン酸など)
・眼鏡調整
▼肩・首・背中・腰など体の症状が悪い【整形外科】
・湿布外用薬、鎮痛剤などによる痛みへの対処療法
・ストレッチ体操
・マッサージ・指圧
・鍼・灸
・温熱療法で血流をよくして回復を促進する
・カイロプラクティック
・適度な運動(ランニング、ジョギング、水泳、水中歩行)
・自律訓練法、筋弛緩法などで心身の緊張をほぐす
▼精神的症状が悪い【心療内科】
・抗不安剤
・抗うつ剤
・睡眠導入薬
・臨床心理カウンセリング
VDT症候群を治療してくれる病院~専門医はここにいる~
VDT症候群について、専門医のいる病院もしくは知識のある医者がいるおすすめの病院をご紹介します。(東京のみ)
VDT症候群への知識の程度は、病院によってさまざまで、近くの眼科に行っても診断してくれないケースも少なくありません。なるべく「VDT症候群を取り扱っていますよ!」という病院がいいでしょう。
オススメ!専門医がいる病院
▼関東中央病院
【診療科目】内科、外科、神経科・精神科など
【コメント】
内科・外科・神経系を中心に一般症状から難病まで幅広く取り扱う総合病院です。
VDT症候群の診断については、まずは眼科を受診してください。
総合病院なので、万が一眼科への通院で改善が見られない場合、他の科での診察が受けやすいメリットがあります。
東京都世田谷区上用賀6-25-1
最寄駅:千歳船橋駅
03-3429-1171
▼大沢眼科内科
【診療科目】眼科、内科
【コメント】
眼科と内科の観点から診察をしてもらえる病院です。池袋サンシャインにあるだけあって、最新の病気にも精通しています。
VDT症候群と診断された場合、眼瞼針(EL針)という治療法があり、10分程度、1000円でやってもらえます。(治療については、病院の先生にしっかり相談しましょう)
また、土曜日にも診察を受け付けているのも、ビジネスマンには嬉しいですね。
なお、木曜日のみですが、漢方診療も受け付けています。眼科漢方薬も取り扱っています。体調不良を漢方薬で改善させたいと考えている人にはおすすめです。
東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン6ビル7F
最寄駅:東池袋駅
03-3988-3333
▼内幸町眼科
【診療科目】眼科
【コメント】
眼科一般診療をはじめ、大学病院から専門医を招いての緑内障・ドライアイの診療と治療、VDT検診を行っています。
平日のみの診療ですが、アットホームな雰囲気の病院です。
東京都千代田区内幸町2-2-2富国生命ビル
最寄駅:内幸町駅、霞ヶ関駅、日比谷駅
03-3595-2784
▼VDT症候群で受診したくない病院【ここはNG!】
おすすめできないのは、コンタクトやさんに併設している眼科です。
これらの眼科は、基本的には視力検査などを商売としている眼科が多く、VDT症候群という複雑な症状の取り扱いについて得意でない場合があります。
ドライアイやものもらいなど診断が簡単な病気なら問題ありませんが、適切な診断を希望する場合には、受診する病院を選ぶことをおすすめします。
さいごに
VDT症候群は、悪化すると大変な病気です。
適切な病院を受診し、早くから治療を開始しましょう。
また、薬だけでなく、日頃の過ごし方でVDT症候群の症状を軽減することもできるといわれています。
こちらの記事に詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>VDT症候群チェックシートと自分でできる対処法
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