海外在住でも初節句のお祝いは和食で♪航空便で取り寄せた雛人形にまさかの悲劇…!
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フランス在住の30代後半の主婦です。
現在は3歳半の息子と1歳半の娘がいます。
娘は9月産まれで、初節句のときは生後半年でした。
海外在住でも娘の初節句は和食メニューを準備
私の夫はフランス人で現在は家族4人でフランスの地方都市に住んでいます。
出産もフランスで行い、もちろん初節句もこちらで過ごしました。
ひな祭りの当日にはどうにか和食を準備したいと思い、母に送ってもらったおいなりさんの皮を使っていなりずしを作りました。
鯛のお吸い物とプチトマトやパプリカをたっぷり使ったかわいい色のサラダ、イチゴのムースを準備して楽しい夕食になるはずでした。
雛人形は航空便でフランスへ
雛人形は私の母が日本で買ったものを航空便で送ってくれました。
輸送費がかかるし、高価なものは破損が心配だったので、母には小さなものをお願いしました。
2月の始めに届いた雛人形は、小さくても丁寧に作られたとてもきれいなもの。
海外に住んでいても日本の伝統行事ができることは嬉しいと思いました。
ひな祭り当日に起こった悲劇
離乳食の進みの遅い娘には食べられないものばかりでしたが、豪華な食事を囲んだかわいい写真を残してあげたいと思っていました。
娘には買ったばかりの真っ白のチュールのワンピースを着せ、食事の前に家族で写真を撮ろうと準備をしていました。
私も夫もウキウキした気分で娘の機嫌もよかったのですが、不機嫌だったのが息子でした。
当時2歳半だった息子は、娘が産まれてから赤ちゃん返りとイヤイヤ期が同時に始まり、半年たってやっと落ち着いてきたというところでした。
息子は娘のワンピースを引っ張り、叱るとテーブルをたたき、雛人形に触ろうとするので雛人形は手の届かない本棚の上に避難させました。
それでも雛人形を取ろうとして椅子を持ってきたり電車のおもちゃのレールを持ってきたり、泣き叫んで暴れて大変なことになってしまいました。
夫に息子の世話を任せ、料理の仕上げをしていると『ガシャン!』と何かが落ちる音がしました。
壊れてしまった雛人形と夫への怒り
慌ててキッチンから居間に向かうと本棚からお雛様は落ち、もげた頭部を娘が口に入れていました。
夫が本を取りに子供部屋に行ったすきに息子がレールを使って落としたようでした。
私が居間に来たとたん、息子は自分の部屋に駆け込んでしまいました。逃げ足の速さには驚きです。
こうなることはうすうす予想していたので、息子よりも、目を離さず子どもを見ていてくれなかった夫への怒りを感じました。
心を整理し、息子とゆっくり話す時間をとることに
もげてよだれだらけになった頭部を見た時は、怒りと悲しみで心がいっぱいでした。
もげた雛人形の頭部をタオルで拭いて、胴体に押し込んで応急処置をし、息子が部屋にいる間に写真だけでも撮ってしまおうと娘とお雛様のツーショット写真を撮りました。
だんだん心が落ち着いてきて、お雛様の準備でかまってあげることができなかった息子の気持ちも考える余裕が出てきました。
息子の部屋に行き、息子にはこいのぼりがあること、祖母が送ってくれた大切なお人形だということをゆっくり話すと理解できたようでした。
息子としばらく2人だけで遊んでから家族でお雛祭りの夕食をとりました。
おいなりさんが大好きな息子は喜んでくれ、家族全員の写真を撮ることもできました。
夫も注意不足を反省していて夕食の片付けのときには子供2人と遊んでいてくれました。
女の子のお祭りだからとお兄ちゃんへの対応を後悔
その夜息子を寝かしつけてから女の子のお祭りだからといって息子をないがしろにしてしまったことをとても後悔しました。
お兄ちゃんでもまだまだ2歳で両親の愛情や注目を受けたい時期だったと思います。
それなのに初節句だと盛り上がって主役の娘ばっかり見ていた自分を反省しました。
歳の近い兄弟に平等に愛情を与えて育てるのはなかなか難しいと気が付きました。
息子と娘2人が淋しい思いをすることがないように、1人だけに集中しないように育てていきたいと思いました。
2回目の節句を迎えるにあたって
今年は2回目の節句になりますが、息子と一緒にお雛様を飾りました。
だいぶ分別が付き、雛人形が大事なものだと分っているのでそーっとそーっと持って台に乗せてくれました。
お手伝いをしてくれたことを感謝すると嬉しそうにしていて、娘が触ろうとすると注意してくれます。
今年は家族全員が楽しめるひな祭りになりそうです。
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