中秋の名月とは?満月ではない?十五夜との違いは?
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中秋の名月とは、どんな月のことを言うのでしょうか?
実は、満月とは限らないって知ってますか?十五夜との違いはなんなのでしょうか?
お月見する前に、ぜひ知っておきましょう。
中秋の名月とは?
中秋の名月とは、旧暦の8月15日のお月様のことを言います。
旧暦では7~9月を秋としていて、秋の折り返し(秋の中日)である8月15日を「中秋」と呼んでいました。また、この季節に月が綺麗に見えたことから、旧暦の8月15日の月を「中秋の名月」と呼び始めました。
もともと月は、はるか昔から農作の守護神として崇められていたことから、この日を今年の収穫を感謝する日ともしていたようです。
現在では、旧暦(太陽太陰暦)は廃止されていますから、中秋の名月は8月15日ではなくなりました。「秋分の日(9/23)以前の朔日(新月の日)から起算して15日目」という基準で、中秋の名月の日付を算出しています。つまり、「秋分の日に最も近い満月くらいの日」が中秋の名月になり、その日付は毎年異なります。
なお、2015年の中秋の名月は、9月27日(日)です。
(2014年の中秋の名月は、9月8日でした。)
中秋の名月は満月ではない?
歴史的な中秋の名月は、8月15日と日付ありきだったため、中秋の名月が必ずしも満月とは限りませんでした。
しかし、今でも中秋の名月は”ほとんど満月くらいの日”とされていて、必ずしも満月とは限りません。(むしろほとんどが満月ではありません)
この”ほとんど”・”くらい”という中途半端な日付の理由は、月の周期にあります。
月の動きの周期は、新月から次の新月まで約29.5日で、一ヶ月を表す30日よりもほんの少し短くなっています。そのため、だいたい新月から15日目が満月になるものの、大体1~2日の誤差がでるのが通常です。
これにより、「秋分の日(9/23)以前の朔日(新月の日)から起算して15日目」と定義されている中秋の名月は、必ずしも満月になるとは限らないのです。
ちなみに、次回「中秋の名月」が満月になるのは随分先で、平成33年(2021年)です。
中秋の名月と十五夜の違い
月の周期の約29.5日の半分である15日前後は必ず満月になります。
そのため、15日を十五夜と呼ぶようになりました。旧暦の8月15日も、十五夜のうちの1つです。
誤解されがちなのは、天文学上の満月と十五夜は必ずしも一致しないということです。むしろ、異なる場合のほうが多いです。
この理屈は、中秋の名月が満月ではない理由と同じです。
ただ、満月に近い日であり、最大でも2日程度の差があるだけです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
中秋の名月は、満月とは限りませんが、月を愛でる日としてぜひ楽しんでいただきたいです。
なお、中秋の名月といえば、お月見ですよね。
お月見は、ただ月を見るだけの日だと思っていませんか?
お月見の正しい過ごし方や、その由来が気になる方は、こちらの記事もおすすめです。
>>お月見はいつ?何をするの?お月見団子の意味は?
ちなみに、中秋の名月は「仲秋の名月」と書くことがあります。
これは、旧暦の8月を「仲秋」と呼んだことから、旧暦8月のお月様全てを差す言葉です。特に、15日に限定されないという違いがあります。
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