ノロウイルスの症状 大人は軽い場合も?嘔吐や下痢なし?

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ノロウイルス 症状
嘔吐下痢が激しいノロウイルス。流行時期には感染に気をつけていてもかかってしまうものです。

中には「軽い下痢だけどノロ?」「嘔吐がなく腹痛があるけどノロ?」と判断に迷う症状の人もいるようです。

そこで、記事ではノロウイルスの症状で嘔吐や下痢がなしの場合もあるのかどうか説明します。大人の場合は軽い症状でもノロウイルスに感染していることがあるって本当なのでしょうか?

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ノロウイルスの症状 大人は軽い場合も

ノロウイルスの主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢です。ひどい人は、1日に10回以上の下痢を伴うこともあることから、流行時期にはニュースでも取り上げられます。

  • 吐き気・胃のムカムカ
  • 嘔吐(ひどい人は1時間に1回のペースで嘔吐することも。透明な液体しか出なくなる)
  • 下痢(普通の胃腸炎と違って、けっこう水状の下痢が出て、異変に気づく人も多い)

全ての症状が出る人もいれば、どれか1つの症状しかない、という人もいます。また、この中では軽い下痢くらいしか症状が出ていない、という人もいます。

これは、吐き気・嘔吐・下痢のどれもノロウイルスと確定するための必須の症状ではないからです。他にも、ノロウイルスに感染した人はこんな症状が見られることがあります。

  • 発熱(通常は高熱とならないことが多く37度前後の微熱。しかし、38度の高熱となるケースもある)
  • 頭痛
  • 腹痛、胃の痛み
  • 体のだるさ、倦怠感
  • 脱水症状(下痢などにより、著しい水分不足が起こるため)

実は、ノロウイルスと一言で言っても、その型はたくさん存在しています。そのため、感染しても軽症で済む人や全く症状が出ないで終わる人もいるんです。

毎年100万人前後が感染していると言われるノロウイルスですが、「医者に行くまでもなく症状が治まったため診断していない」という隠れ感染者を合わせると1000万人を超えるのでは、とも言われるほどです。
これは、ノロウイルスに感染して発症したとしても、9割の人は軽症で済む、というふうにも捉えることができます。

本人の体調、免疫力、胃腸の調子などによって、症状に違いが出るとも言われています。

 

ノロウイルスでも嘔吐や下痢がなしのケースがある?

基本的には、激しい嘔吐や下痢に悩まされるノロウイルスですが、前述したとおり嘔吐も下痢もない場合や、症状が軽いケースも見られます。いくつか、実際にノロウイルスになった人のケースをご紹介しましょう。

◆介護職Aさん(女性)のケース

施設内で述べ数十人がノロウイルスにかかり、嘔吐下痢の対応・処理をしたAさん。
(ノロウイルスでは、排泄物からの感染リスクは非常に高いと言われています)
しかし、Aさんは特に症状が出ませんでした。
その数日後、小集団感染ということで保健所の検査が入り、職員も便検査を受けることに。すると、Aさんにはノロウイルスの診断が出ました。
特に嘔吐はしておらず、下痢といっても夜中に数回トイレに行っただけでの軽い症状でした。

◆会社員Bさん(男性)のケース

ある日、吐き気と頭痛の症状で病院を受診したところ、問診のみでノロウイルスの一種という診断結果を受けたBさん。
胃のムカムカと頭痛が続き、寝たり起きたりの状況で、軽い吐き気はするものの、嘔吐はなく、下痢の症状もありませんでした。
その後、勤め先の要請で、便でのノロウイルス検査を受診したところ、やはりノロウイルスという診断でした。

◆学生Cさん(女性)のケース

微熱と倦怠感を感じ家で休んでいたところ、腹痛と下痢の症状が出てきたCさん。ノロウイルスが流行している季節だったため、念の為に病院を受診。病院では問診のみで、嘔吐や吐き気がないことからノロウイルスではないといった診断を受けました。
整腸剤などを処方され家で休んでいたものの気分が悪い状態が続いたため、別の病院を受診したところ、ノロウイルスと診断されました。(しかし、こちらも問診のみ)

それぞれ、判断が難しいケースをご紹介しました。

ご紹介したケースを見ていると、「問診」でノロウイルスと判断する病院が多いようですね。なぜはっきりと検査してもらえないのでしょうか?理由は3つあります。

①ノロウイルスの検査は手間がかかる
②検査費用が保険適用外
③ノロウイルスと診断できても、特効薬がない

ノロウイルスの確定診断には、嘔吐物か便などの排泄物からノロウイルスを検出する以外にないためすぐに検査ができません。それでも、最近はやっと簡易の検査キットが扱われるようになりましたが、まだまだ常備していない病院が多いようです。

加えて、ノロウイルスの検査は実費負担で4000円~5000円程度かかります。精密な検査の場合は数万円と、プラスでお金がかかってしまうんですね。
※厳密には、3歳未満の子供と65歳以上の高齢者には保険が適用されます。

そこまで検査してノロウイルスに感染していると分かっても、治療のための特効薬がありません。病院でも、脱水症状の強い人には点滴を打ったり、整腸剤や下痢止めを処方されることがほとんどです。

そのため、問診での判断が多いのではないかと推測できます。

 

ノロウイルスの症状はいつまで続く?

どのような症状が出ていたとしても、病気には代わりありませんから早く治って欲しいですよね。

ノロウイルスの症状は、通常3日くらいで回復すると言われています。
激しい嘔吐や下痢に悩まされている方は、「3日も耐えないといけないのか~」とという感じかもしれませんが、しっかり病院を受診して、症状を和らげる薬などを処方してもらいましょう。

なお、ノロウイルスの潜伏期間は意外と長く10日~20日ほどあると言われています。

感染から発症まで24時間から48時間、発症してから3日間、回復後も1~2週間はウイルスを排出する状態が続いています。
非常に強力なウイルスですから、回復後もマスクなどを着用して他の人へ感染しないように配慮するようにしましょう。

 

さいごに

いかがだったでしょうか?
嘔吐や下痢の症状がなくとも、ノロウイルスに感染している可能性もあります。なんだか怪しいな、、、と感じたら、まずは病院を受診してみましょう。

中には、心配のしすぎでノロウイルスではなかった!という人もいますので、その時はしっかり体調を回復させることだけ考えましょう。

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